2留ちゃんのポリクリ日記

地方医学生の日常。

地域医療の話。

 どうも😊2留ちゃんです。

 今週は外病院(大学病院以外の病院のこと。主に地方の病院であることが多い)での実習でした。地方の小さな病院ではどんな医療が行われているか、大学病院との違いを学んでこいってわけですね。

 

「地域医療は大学病院とは違って人も少ないし最新の治療もできなくて大変ですが、それだけにやりがいのある仕事だと思いました。わたしも医者になった暁にはぜひ地域に貢献したいです。」なーんて意識高い記事を書く気はない。そんな意識の高いことを本心から言える奴は、留年なんかしないのだ。しかも2回も。じゃあどんなことを思ったのかというと、

 

 医療は、とてもしんどい。

 

 田舎の病院の患者さんは、ほとんどがお年寄りである。認知症が進行しておりなかなか意思の疎通が取れない人がいる。身体中に管を入れてやっと命を繋いでいる人がいる。病気が快方に向かっていても介護が必要で、自分ひとりの力では生きられない人がいる。そんな患者さんをたくさん見ているうちに、かなしい気持ちになってしまった。

    だって、誰もこんな状況、望んでいなかったはずでしょう。

    みんなこんな管だらけの身体になるために、介護で家族の手を煩わせるために、70年も80年も生きてきたわけではないだろう。病気を治す、と言えば聞こえは良いけど、これではただいたずらに命を長引かせてしまっているだけではないのか。QOLの伴わない治療は、患者さんやご家族の苦しみを長引かせてしまっているだけではないのか。それは本当に患者さんのためになっているのか。ご家族のためになっているのか。誰も幸せになれない行為をしているだけではないのか。

 

 医療行為は、本当に患者さんのための行為なのか? 医者の自己満足ではなくて?

 

 そんな思いが渦巻いて最初はずっと鬱々としていた。

 

 鬱が晴れたのは実習の終わり近く。指導医の先生と話をしていたあるおばあさんがこう言った。

「〇〇先生はね、本当に最高の先生。」

 ああ、感謝してくれる人がいるんだなあ。

 それだけで本当に救われた。

    ひとりでも感謝してくれる患者さんがいるなら。ご家族がいるなら。それだけで治療をする意味がある。医者のエゴでなく患者さんのための治療が出来る。そう思うと、鬱々としていた心に希望の光が差してきた。

 

僕のした単純作業が この世界を回り回って

まだ出会ったこともない人の笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に 少ないけど 赤 黄色 緑

 

    ミスチルの彩りの歌詞。まさにこの通りなんだなぁと思う。

     誰かの笑顔のための治療がしたい。

     誰かの笑顔のための治療を選択できるひとでありたい。

 

 

 

 

 

 

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